9月定例議会に上程される補正予算の調査を行いました
補正予算の歳出で目を引いたものが2点
①NHK受信料への対応 475万9千円
②スポーツ推進事業 2200万円
①ですが、これは備品のモニターや公用車等のカーナビでワンセグ、フルセグのチューナーが内蔵されているものに対し、受信料契約をしていなかった為、新たに契約を締結することと、これまでの受信料の未払いの支払いに要する予算です
内訳は、カーナビ22台、モニター31台
契約をしていた場合、受信料の未納期間は5年で時効となりますので、5年以内のものに対し2%の延滞利息がつきます
しかし、今回は未契約
未契約の場合、時効は成立せず機器購入時まで遡ります
それに加え、この場合200%の割り増し料金も発生します
つまり、3倍の受信料を支払わなければならない訳です
そうであるとエライこっちゃです
本来、支払わなくても良い経費を200%増しで支払わなければならないとなると、市執行者も議会も市民に対して責任問題となります
調べた結果、割り増しはついていないようで安心した次第です
しかしながら、図らずとも予算を審議し可否を決し、また、同様に決算認定を判断する議会の一員としては、今回の見落としは、猛省すべき案件であると深く反省しております
皆さま、大変申し訳ございませんでした
さて、次に②についてです
これは佐伯総合運動公園の多目的広場が完成したことによる「こけら落とし」の費用です
2200万円と高額なことから、内容も気になりますが、目についたのは財源の出所
「寄付金」となっております
通常、寄付を受けたものは基金に入れられ、必要に応じて支出される場合は基金繰り出し金となります
そこで担当課に問い合わせたところ、事業内容は佐伯総合運動公園のPR事業とのことで、今現在財源は持っていないということでした
つまり、これから企業版ふるさと納税で財源を確保していくということであります
PR事業の主な内容は、当該施設のPRに加え、ご寄付くださった企業さまも応援してくださっているといったことで、企業PRも担うというもの
地上波放送で放映するそうです
ちなみに、2200万円を超えて寄付が集まった場合、寄付者の同意を得た上で上振れ分は基金に繰り入れ、集まらなかった場合は、集まった金額のみで事業を実施するとのことです
ただ、このことは委員会で言質を取っておかないといけないかもしれませんね
行政のやることなので、それなりに資金調達の見通しは立っているのでしょうけど、もし、万が一集まらなかった場合、「一般財源から補正します」と言われても、今回2200万円の支出を議会が承認すれば、その時にブレーキがかけられなくなりますからね
以上、報告させていただきましました